■ABOUT THE MARITAN

■“少なき者、誇り高き者”合衆国海兵隊
 アメリカ合衆国海兵隊は陸軍、海軍、空軍につづく第4番目の軍隊です。まだアメリカが徴兵制だったころから海兵隊は志願制を貫き高い士気を誇り、さらに海兵隊員は「ブーツキャンプ」と呼ばれる他の軍とは比べものにならない厳しい訓練を経て選抜されます。つまり真に海兵隊員に相応しい者しか入隊することができないのです。この少数精鋭主義を彼らは“The Few. The Proud.(少なき者、誇り高き者)”と呼び自らのアイデンティティとしています。
 少数精鋭主義の海兵隊は高い機動力を有し、一朝ことあらば大統領命令のもと世界中あらゆる場所に即座に展開する緊急展開能力を誇っています。
 アメリカが困難に直面したとき、それが海兵隊の出番なのです!


■歴史
 帆走軍艦時代、艦内の治安維持や接舷斬りこみを任務としたのが海兵隊の始まりです。…というかアメリカ独立戦争のおり軍組織の手本としたイギリス海軍が海兵隊を保有していたから作ってみた、というのが真実のようですが。最初の海兵隊司令官はサミュエル・ニコラス(前職:酒場の親父)、そして最初の海兵隊員は酒場で飲んだくれていた連中に無理やりサインをさせて集めたそうです。朝起きたら海兵隊員だったわけですね。
 出発点はどうあれ、とりあえず作ってみた海兵隊は独立戦争を戦い抜き、やがて近代的軍艦が登場すると斬りこむようなことも無くなり基地警備にまわされました。そうなってくると沸きあがってきたのが“海兵隊不要論”。「陸軍があるんだから海兵なんていらないじゃん!」という一部の声に対して海兵隊は生存を賭けた戦いを開始します。
 第1次大戦でヨーロッパ戦線に投入された海兵隊は陸軍に負けず劣らず奮戦し、ドイツ軍から“地獄の番犬”の異名を奉られます。でも、陸軍と同じ任務だったら海兵隊である必要は無いことは同じ。海兵隊が真に目覚めるのは第2次大戦のことです。
 
 太平洋戦域で戦われた日本軍との戦闘は島嶼をめぐる激戦でした。海兵隊はここで敵前上陸作戦のエキスパートとして存在感を示します。勇猛な日本軍に苦しめられながらもガダルカナル、タラワ、硫黄島の戦いを勝ち抜きその地位を不動のものとしました。
 現在、唯一の大統領直轄軍であり大統領の警護を担当するとともに、緊急展開部隊として有事の際には誰よりも先に紛争地帯に乗り込む役目を背負っています。危険な任務ですが、海兵隊だからこそ成し遂げられる任務なのです。彼らはまさにアメリカの槍の“穂先”となる精鋭集団なのです。Semper Fi!

PHOTO:USMC