2009/3/6 金曜日
こんにちは、皆さん
じえいたんです
 
『ソマリア海賊講座』は皆さんのお役にたっているでしょうか?
 
連載の途中ではありますが、リアルタイムの出来事だけに状況も日々変わっています
 
というわけで本日は
『海賊講座:補講』として第2回で解説した法律問題の追加情報をお届けします
 
■派遣日とその陣容
『海自艦ソマリアへ 出港は「14日」』
 海上警備行動に基づくアフリカ・ソマリア沖の海賊対策で、防衛省は~(中略)~護衛艦2隻を14日に出港させる方向で最終調整に入った。
 ソマリア沖に派遣されるのは、「さざなみ」(4650トン)、「さみだれ」(4550トン)の護衛艦2隻。2隻で予備機1機を含む計3機のSH60K哨戒ヘリを搭載し、呉基地を出港する。海賊の拘束などに対応できるよう海上保安官も同乗。海自特殊部隊「特別警備隊」も乗り込み、特殊ボート「特別機動船(RHIB)」を積み込む。

 
 いよいよ派遣日程が決まりましたね。
 船舶への立入検査のプロフェッショナルである特殊部隊「特別警備隊(SBU)」も加わり、緊迫感が伝わってくるようです!
 さてさて、ちょっと用語解説です…
 
・SH60哨戒ヘリ=護衛艦に搭載されるヘリコプターで、哨戒(パトロール)任務を行います。今回は広い海域での偵察・捜索に活躍してくれるでしょう
・特別機動船(RHIB)=“リブ”と呼びます。特殊なゴム製高速ボートです。特殊部隊が不審船に立入検査する場合など、護衛艦から不審船への移動に使用されます。

 護衛艦の格納庫は通常SH60ヘリ一機、無理をすれば二機乗りますが、特別機動船(RHIB)を載せるにはヘリ一機分のスペースが必要です。
 おそらく、どちらかの艦がヘリ二機搭載、どちらかの艦がヘリ一機とリブ一隻でしょう。 
 
■海賊新法で法律問題解決か!?
 第2回で法律的問題点として「海賊を取締る法律が無い」ことを指摘しましたが、ようやく法案の骨子が固まったようです
 
『【海賊新法】武器使用は「停船目的」にも拡大』
 
 要約すると――
●海賊取締りは海上警察活動であり、一義的には海上保安庁の役割
●海保で対応できない場合に「海賊対処行動」を発令し自衛隊を出動させる

 
 “海保が一義的に担当する”という基本スタンスは今までどおりですが(海賊対策は治安問題なので当たり前ですが…)、自衛隊が活動する根拠法規となる『海賊対処行動』という要素が設けられました。

 これで、「(本来的には日本周辺を想定している)海上警備行動で、ソマリアの海賊を取締る」という法律のグレーな部分は解消されそうです。

 また、「武器使用」「外国船保護」の二つの問題も解決されています。
 
 
◆武器が使える!
「停船命令に従わずに海賊船が民間船舶に接近した場合は、海賊側の発砲がなくても停船目的での危害射撃を可能とした」(同記事)
 
 「正当防衛・緊急避難」より一歩進んで、だいぶ有効な対策が取れるようになりました! 
 
◆外国船を守れる!
「海賊行為の定義を私的目的で公海および日本領海で行われる(1)船舶強取(2)船舶内の財産・人の略奪(3)人質強要-と規定」(同記事)
 
 “公海上”での“船舶強取/船舶内の財産・人の略奪/人質強要”が“犯罪である”と規定されたので、今まで日本の法律が及ばなかった外国船・外国人への行為も“犯罪”として保護することができるようになりました!
 
(補足:現在、ソマリア領海は国連安保理決議および国際海事機関決議により公海上と同じく各国が取締ることができるとされている)

 
政府は、取り急ぎ「海上警備行動」で派遣し
新法が成立次第「海賊対処行動」に切り替えて派遣部隊を運用する考えのようです
 
新法の成立が早く成立するといいですね
 
おやすみなさい♪