2010/1/6 水曜日
 
 
 
[閑話休題] 日米の司法意識の違い?
 
日本の刑事ドラマとかを見ていると
「任意同行」で連行した被疑者を自白させたりするシーンがよく描かれるでしょ?
 
「逮捕」した犯人を勾留期間いっぱい使って“オトす”までを描くドラマも多いですよね 
犯人と刑事の心理戦が日本の刑事ドラマの醍醐味です!
 
あれ、アメリカ人には理解できないわ
 
弁護士の立ち会いもなく「任意聴取」で精神的に追い詰めるなんて被疑者の権利をないがしろにしているんじゃないかしら
 
そもそも何で日本は逮捕後23日も勾留できるの?
アメリカでは数日程度よ?
 
そ、そうなんですか
 
『推定無罪』――
裁判で刑が確定するまでは「無罪」として扱うのは当然のことでしょ
 
アメリカでは物的証拠を固めて、被疑者の取調べにかける比重は少ないのよ
 
確かに日本の犯罪捜査は
「自白偏重」と批判があるように、被疑者の自供を重視する傾向があるとは思いますけど…
 
今回の事件でも、被疑者の兵士は
<弁護士の立会いと、取調べの可視化>が認められるならば任意聴取に応じると主張しているわ
 
日本もアメリカのように
<弁護士の立会いと、取調べの可視化>を認めるべきよ
<厳しい取調べ>で自供を引き出すなんて!
 
 
ちょっと待ってください!
 
確かに日本でもアメリカ同様に<弁護士の立会いと、取調べの可視化>を求める声はあります
 
でも、それを実施する背景が違いすぎるんじゃないでしょうか?
 
と、いうと?
 
例えば証拠固め…
日本では「おとり捜査」・「盗聴」ができなかったり、捜査活動の幅がアメリカに比べて制約されています
 
<厳しい取調べ>は、それらに代わる犯罪捜査の重要な手段と考えることができないでしょうか?
 
 
また「司法取引」や「刑事免責」など、被疑者との交渉手段も日本警察は持っていません
 
<厳しい取調べ>で、自供を引き出すしかないのです
 
<弁護士の立会いと、取調べの可視化>を認めれば
日本の犯罪捜査そのものが立ち行かなくなるのね
 
犯罪捜査は「社会正義」と「個人の人権」のせめぎ合いです

被疑者の権利を、より大きく認めるなら
捜査機関の権限もまた大きくしなければ
バランスが取れないと思いますよ
 
 
今回の事件も、日本での事件なのですから
アメリカ軍にも日本の法制度・慣例を踏まえてほしいと思います

 
じえいたんの言うとおり、日本での事件なのだけど…

私たちは日本の法だけを意識していれば良い――というわけではないのよ
 
 
明日は、なぜアメリカ軍が被疑者の権利を擁護するのか、説明したいと思うわ

 
>>明日は被疑者を取り巻く“3つの法律”について