2010/5/23 日曜日
■第6回 沖縄に基地を置く意味
 
気をつけ! まりたんだ!
 
『普天間問題解説コミック』最終回……なんだか二週間ぶりだな
 
更新をサボっていたな!?
 
あははは…
いろいろと忙しかったみたいで
すっかり遅くなってしまいました
 
あ、「どうして忙しかったか…」は
そのうち明らかになると思いますから
お楽しみに♪
 
さてさて、昨日の「日米合意」をうけて今日のニュースは普天間一色ですが、あらためて特別日記最終回をはじめましょうよ
 
そうだな…
じゃあ、今日は基本中の基本
『沖縄に海兵隊がいる意味』
について考えてみよう
 
最近はこんな『沖縄海兵隊不要論』をよく聞くけど…
 
■沖縄海兵隊不要論■
沖縄の海兵隊は日本のための「防衛戦力」ではなく、沖縄を発進基地とした「遠征戦力」であり日本の防衛に寄与しない
 
『日本の防衛のためでは無いから日本から出て行け』――ということですね
 
たしかに海兵隊は「遠征戦力」だ
では、海兵隊はどこに「遠征」していくのか?

――東アジア各国だ

 

沖縄を中心にした東アジア地図
(右の端っこの島々はグァム、サイパン、テニアンを含むマリアナ諸島)

 
アメリカはこの地域では
韓国・フィリピンと同盟関係にあり
台湾の民主主義政権を支持している
 
(アジア太平洋地域全体では、タイ、オーストラリア、ニュージーランドとも同盟しています)
 
沖縄からの距離は
台湾とは700km程度
フィリピン、韓国とは1000~1500kmくらいですね
 
各国も今回の普天間問題を心配しているようだぞ
 
『アジア・大洋州覆う憂鬱 日米同盟動揺の影 普天間解決願う各国』
韓国外交安保研究院 尹徳敏教授
 「日米関係が揺らぐと、(日米と)韓国との安保上の連帯も弱まる」と危惧
 
陳昌洙 世宗研究所日本研究センター長(韓国)
 「沖縄の米軍基地問題は、日本だけの問題だけでなく、東アジアの安保ともかかわる問題だ。良好な日米関係は、周辺国家にとっても大変、重要で、日米同盟が揺れることは周りの国々を不安にさせる。一日も早く決着してほしい」
 
政治大学 丁樹範研究員(台湾)
 「中国の急速な軍拡や台湾政策は何ら変わらない。両岸(中台)の緊張緩和は長続きせず、再び対立し得る。台湾やアジア・太平洋の安全を維持するという日米同盟の意義は重大だ」
 
シンガポール リー・シェンロン首相
 「アジア・太平洋地域での米国のプレゼンスは不可欠」

オーストラリア国立大学戦略防衛研究センター デズモンド・ボール教授
 「西太平洋地域で中国の軍事力が増大している点についてオーストラリアには深刻な懸念がある」
※記事より抜粋

 
“アジアの声に耳をかたむけろ!”
…とはテレビ・新聞でよく聞く言葉だが
 
もしこれらの地域に問題がおこったとき
はたして日本が無事でいらるだろうか?
 
これは「日本の平和」とも繋がった問題なのだ
 
『日本への直接侵略』という限定された視点ではなく、もっと広く地域全体に目を向ける必要があるんですね
 
■回答■
海兵隊の存在は「東アジアの安定」のためにある
そのなかで「日本の平和」もある
 
(もちろん、日本の防衛のためにも戦いますよ!)
 
この地域には
北朝鮮のような不安定要素がありますからね
 
そしていま!
日本にはさらなる脅威がせまりつつあるのだ!
 
各国のコメントでも述べられている
『中国の存在』ですね…
 
戦後ながく続く問題として――
●台湾問題
(中国は台湾の武力統一を目指している)
 
さらに近年では海空軍力を増大させ東シナ海から西太平洋へと勢力を拡大しようとしています
●南沙諸島領有問題(フィリピンほか)
●海底資源の収奪(日本)
●尖閣諸島領有問題(日本)

 
つい最近では
●中国艦隊の沖縄沖通過&太平洋進出
なんてことまでありました
 
中国は共産党独裁国家であり
領土的野心をむき出しにした行動が目立ってきている
 
最近は、沖縄への領土的野心をほのめかしていますからね…
 
チベット、東トルキスタンの民族問題をかかえる中国の膨張路線は決して楽観できるものではありません
 
その意味で――
沖縄を含む南西諸島~台湾のラインは
中国を東シナ海に押しとどめる「フタ」の位置にあるのだ
 
 
沖縄のみなさんには不幸なことかもしれませんが…
 
沖縄は
●「危機」の最前線であり
●基地の立地に適している

 
そして各国の意見にあるように
●在沖縄アメリカ軍の存在を必要とする人たちがいる
 
ということなんですね
 
<補足>
ここでは中国問題をクローズアップしていますが、海兵隊の目的は対中国だけとは限りません。その他の紛争や災害救援を行う場合でも、沖縄の地理はたいへん効率が良いのです
 
『沖縄に基地を押し付けている』
わけではなく
『沖縄だから基地を置いている』
と言えるかもしれないのだ
 
そうですね…
 
基地問題に関心が集まっているいまだからこそ、「日本をとりまく危機」や「日米同盟の意味」についても考えて欲しいですよね!
 
『日米同盟』があるから
アメリカ軍は日本にいるのだからな!
 
振り返ってみると、今回の移設問題では「反対運動」ばかりに目が向いて、「防衛」という一番大事な論点が語られることは少なかったと思います
 
『現行案』取りまとめの日米同盟再編交渉にあたったリチャード・ローレンス国防次官補は当時、こんなことを言っているぞ
 
リチャード・ローレンス国防次官補
「日本政府は議論を“地元の懸念”に矮小化してしまい、“同盟の戦略的必要性”に絞ることができなかった」
※朝日新聞 2006年3月17日掲載
 
『基地』の存在が何のためにあるのか…
難しい問題だけど、みんなで考えなきゃいけませんよね
 
わたしたちは普天間基地移設問題の解決を願っています
 
うむ! 願っているぞ!
 
<特別日記 おしまい…>