2011/3/25 金曜日
気をつけ! まりたんだ!
 
今日のまりたん日記は特別ゲストをお迎えして日本の国防についてお話をうかがいたいと思う!
 
そのゲストとは――
 
「ヒゲの隊長」の愛称でおなじみ
参議院議員 佐藤正久 さんです!
 

佐藤正久氏
1960年、福島県生まれ。防衛大学校を経て自衛隊に任官、第1次ゴラン高原派遣輸送隊長(86年)、第1次イラク復興業務支援隊長(04年)など国際貢献の現場を経験。07年に退官し、参議院議員選挙に出馬、初当選した。自由民主党所属。参議院外交防衛委員会理事、自民党「影の内閣」防衛副大臣 兼 国防部会長代理など外交防衛政策で活躍する。

 
まりたん日記では、本日より4回にわけて、佐藤正久議員にイラク派遣の模様や、現在の日本の国防についてうかがっていきたいと思います!
 
<ヒゲの隊長インタビュー!第1回>
■はじめまして、佐藤隊長!
 
佐藤正久議員は自衛官として、どんなお仕事をしてきたのですか?
 
佐藤議員:私は、敵がもし日本に攻めてきたとき正面に立って戦う「普通科部隊」―つまり歩兵部隊で主に勤務していました。
 また私は海外にも派遣され、国際貢献の現場を二回経験しました。一つがシリア・イスラエル・レバノンに挟まれたゴラン高原での国連平和維持活動。もう一つがイラクでの多国籍軍型の国際貢献です。
 
なぜ日本の自衛隊が海外に派遣されるのですか?
 
佐藤議員:近年、海外での人道支援・民生支援に自衛隊が派遣されることが増えていますが、これはもともと自衛隊の仕事ではなかったのです。医療や、学校・道路の補修や建築など、日本国内であればこれらは民間の仕事ですよね。
 しかし、海外では治安が非常に悪かったり、食事の確保や生活の維持が困難な地域があります。このような場所では、自分の安全を自分で守ることができて、自分で自分の生活の面倒をみることができる組織でないと仕事ができません。
 このような能力を「自己完結性」と言い、自衛隊は「自己完結性」を持つ組織として、自衛隊にしか行けない場所、できない任務の場合に派遣されているのです。
 
 
佐藤議員は、なぜ自衛隊をやめて国会議員になろうと思ったんですか?
 
佐藤議員:自衛隊が海外に派遣されるとき、その任務や人数、またどういう装備を持っていくのかなど、全て政治が決定します。現役の自衛官が決められない部分が多く、最終的には政治が決定するのです。
 例えば、私がイラクに派遣されたとき、派遣人数、車輌や武器の種類と数、現地で何をやるかということまで政治が決定しました。しかし私が派遣された7ヶ月の間に、残念ながら日本の政治家は誰一人として現地に来ていただけませんでした。他の国は首相や外務大臣、防衛大臣などが訪れていたのにです。これでは、最初に決めた枠組みと現時の状況があっているのか、分からないでしょう?
 枠組みを変えることができるのも政治でしかない。であるならば、現場を知る誰かが政治の場に行って、現場の感覚や現場の実情、想いを伝え、枠組み作りから参加すべきだ――そのように思い国会議員を目指しました。
 また、私が国会議員に転身しようと考えたのは、ちょうど防衛庁が防衛省に変わる時期で、国際貢献が本来任務――つまり、日本の防衛と並ぶ、もう一つの任務となるという変化がありました。しかし、国際貢献が本来任務になると言っても、法的枠組みや、武器使用の制約、個々の隊員への保障などは、先の議論とされました。
 細部を取り決めてから国際貢献を本来任務とするのではなく、まず本来任務ありきで細部の裏づけは後で考えましょう、というものだったのです。
 それなら現場を知る人間が参加しなくてはならないと考え、政治の道に一歩を踏み出したわけです。
 
 
第1回おわり(全4回)
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■この取材は3月8日に行われたものです。