2012/2/6 月曜日
アメリカ太平洋陸軍司令官
インタビュー!! <その2>
 
 
昨日に引き続き、太平洋陸軍司令官
ワーシンスキー中将へのインタビュー日記を
お届けいたします
 
今日は第2部として
変化する周辺状況のなかで太平洋陸軍が
今後どのような戦略をとっていくのか――
この点について伺っていきましょう
 

引き続き、ワーシンスキー中将に伺います

 
第2部
「新国防戦略の下の太平洋陸軍」

 
―2011年に発表されたQDR(四年ごとの国防計画見直し)や、財政赤字解消のための歳出削減・国防費削減の決定など、アメリカ軍をとりまく環境は大きく変化しています。それは太平洋陸軍や在日米陸軍の役割や能力に影響があるのでしょうか?
 
ワーシンスキー中将:大きな変化は無いと私は見ています。指摘の通り、オバマ大統領より新しい国防戦略が発表されましたが、それについてはクリントン国務長官、パネッタ国防長官がくりかえし述べている通り、アジア太平洋地域の重視の方針が示されています。現段階では、アジア太平洋地域の兵力構成や態勢が変化するという予定はありません。
 新たに陸軍参謀総長に就任したオディエルノ大将が、一番最初の視察先としてハワイ・日本・韓国・アラスカといったアジア太平洋地域の部隊を選ばれたことも、我が国のアジア太平洋重視の姿勢を示しています。
 現在の経済状況のなかにあっては、いかに効率よく部隊を運用し、現在あるリソースを有効活用していくか、ということが一つのポイントになってくると思います。しかし、我々は最先端の技術と能力で、第1軍団前方司令部や太平洋陸軍の機能を高めていくことができると考えています。
 
―対テロ戦争は現在も継続されていますが、日本有事において、アメリカ軍には対テロ戦争と並行して日本有事に対処する能力はあるのでしょうか?
 
ワーシンスキー中将:国際的な対テロの戦いを我々は今後とも遂行していくでしょう。太平洋地域の陸軍の中からもローテーションを組んで、対テロ戦争のため部隊を提供しています。しかし、その中にあっても、太平洋地域にもともと持っていなければならない能力は維持されています。

―日本の周辺には、日米の演習を非難する国家や勢力が存在します。これらの非難をアメリカはどう考えていますか?
 
ワーシンスキー中将:アメリカは同盟国との約束を違えることはありません。日本との間に、防衛協力関係があり、演習の実施が決定されたならば、それを遂行するだけです。批判はあるかもしれませんが、同盟国と決めた約束を果たすだけです。
 
―中将の前職は在日米陸軍司令官であり、日本で長く勤務されていました。今回の演習では、その経歴は活かされましたか?
 
ワーシンスキー中将:もちろんです。私としても日本に帰ってくることができて大変嬉しく感じています。
 日本での勤務を通して、多くの方々と出会い友情を育みました。また日本で勤務していたときに知り合った自衛隊の幹部の皆さんは、次々に部隊指揮官となり、今回の演習でも多くの友人たちに囲まれて任務にあたっています。
 人間関係、信頼関係を築くことは、日米の同盟関係の基礎となります。私はアジア太平洋地域の様々な同盟国、パートナー国の方々と親交を深めてきましたが、特に日本については二年、三年、四年と滞在が長くなるにつれ、より深い友情関係を築くことができたと感じています。
 
―わたしたちも日本をよく知る中将が太平洋陸軍司令官に就任されたことを心強く感じています。
 
ワーシンスキー中将:そのように言って頂けると私も嬉しいです。ありがとう!
 
<第2部 以上>

 
では、まとめます
 
1.アメリカは今後、アジア太平洋地域を重視する。
2.国防費が削減されても、アジア太平洋地域の兵力構成や能力は維持される。
3.対テロ戦争を遂行しつつも、アジア太平洋地域の有事に対処する能力は維持される。
4.日本への再訪を嬉しく思います!
 
アメリカ陸軍はこれからも
日本やアジアのひとたちを応援するのですね!
 
わたしも、まだまだ日本にいなければいけませんよ!
 
あーみーさん、アジア太平洋地域の平和と安定のため
一緒にがんばりましょうね!
 
ワーシンスキー中将ありがとうございました
 

共同記者会見で陸上自衛隊 荒川陸将と固い握手を交わすワーシンスキー中将。アジア太平洋地域の安定にとって、日本はアメリカの重要なパートナーです

 
協力:在日米陸軍広報室、太平洋陸軍広報室、笹川英夫(写真)